信州の厳しく長い冬、その冬がようやく終わり春のうららかな5月。陽気な風に誘われ、公園のべンチにかけ、マンドリンを弾いている。そこに幼子が風船を持ち、きれいな音色に誘われ近づいてくる。その時、突然ハプニングが----。そんな光景が目に浮かびます。♬
信州大学マンドンクラブ50周年記念祭に向け、第15回定期演奏会のパンフに紹介されていたクラブ員が書いたと思われる詩に、曲を付けてもらいました。作曲はクラブ出身で現在音楽の道で活躍されています長澤鉄平氏(平成13年卒・理学部)です。
メルヘン風の詩に、軽やかなリズムで軽快につくり上げられています。曲を聞けば、つい口ずさんでしまうような不思議な雰囲気を醸し出します。この曲は、50周年記念祭に披露しますのでご期待下さい。(鶴見鍵二 S43年農卒)
「風のセレナーデ」
作詞 不詳
作曲 長澤鉄平 (H13年理卒)
五月のさわやかな風の中
公園の片隅のベンチに立ち止まり
そっとおまえをとり出す
透明で軽やかなおまえの歌声は
緑の風にのって
赤い屋根の教会を越え
青空高くどこまでも どこまでも
ひびいていたっけ------
まんまるおめめの坊やが
白い風船を手放してしまったと
しゃくりあげていたっけ
その時おまえが
坊やに送ったうたは
風のセレナーデ
いつしか坊やは泣きやみ
じっとおまえを
見つめていたっけ----
マンドリン------
おまえは
わたしの寂しい心を
慰めてくれる恋人
マンドリン------
おまえは
わたしの大切なお友達
でも おまえは
私と出逢ったことが不幸かもしれない
何故って
おまえよりもっともっと
おまえを美しく歌わせてくれる人が
いっぱいいるから--------
☆ ☆ 曲はこちら ⇒ 風のセレナーデ
「S.U.M.C機関紙 ひきそめる」より
第15回定演パンフ(上田公演 1977年10月22日)に記載
作詞者に心当たりがあれば、庶務係りの鶴見へ一報をお願いします。 庶務係り 鶴見鍵二
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