信州大学マンドリンクラブ同窓会

       50周年 記念祭に寄せて                                                             信州大学マンドリンクラブ   
                             50周年記念祭実行委員会
                             実行委員長  庄村靖弘

 ご来賓、同窓の関係者そして松本市民を中心にたくさんのプレクトラム音楽愛好者の皆さん、本日は
ようこそお越しくださいました。50周年記念祭実行委員会を代表して厚くお礼申しあげます。

 昨年の3・11東日本大震災は、甚大な被害と日本人ひとりひとりの心に衝撃的な傷を残しました。
その上長野県栄村地震、松本牛伏寺断層近くの地震と揺れ続けました。被災された方々には、心より
お見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。


 さて、お陰さまで昭和38年6月信州大学ギターマンドリンクラブ結成以来50年の星霜を重ねることが
できました。今日こうして記念祭が出来ます事は、関係者一同この上ない喜びとするところであります。
信州大学文理学部に灯った小さな鼓動は、50年を経て卒業生680余名を輩出する団体となりました。
ご当地松本を始め、長野、上田、伊那の地域の皆様の温かいご支援の賜物と深く感謝申し上げます。


 本日の演奏は、会員にとって懐かしの曲目編成を中心に、上田・松本・東京・横浜・名古屋・大阪など
の地で交流と練習を深めてまいりました。なんと60才代が8割近い構成になっています。
 その半数は卒業後何十年振りに楽器を手にしています。お聞き苦しいところもありましょうが、ご容赦
くだされ楽しんでいただければ幸甚であります。むろん、溌剌とした現役学生の演奏もお届けできますし、
新曲披露や合同演奏というスタイルにも挑戦しています。


 信州大学は総合大学とは申しますが、松本の地で一年ほど共通教養をおさめ、後は県下各地に分散して
専門分野に勤しんでいるという形態になっています。こうした中で、わがマンドリンクラブは全学統合の
マンドリンオーケストラを編成して、同じステージに立ち、全学共通の気質を育み、交流と研鑽し
合っているという特徴的活動に自画自賛をしている次第です。


 また、この50周年記念祭を契機に「OB会」を、「信州大学マンドリンクラブ同窓会」として改称し、
役員会則を改め、向後幾星霜を踏むべく前進してまいりたいと思っています。会員各位のご協力と
社会活動に理解ある皆様の熱きご援助を賜りますようにお願い申し上げます。

 本日は、十代から七十代までの50年にわたる世代の演奏を、過ぎゆく晩秋の信濃路でお楽しみください。

                                        (平成24年(2012年)11月24日)